Session Guitarist: Picked Acousticをレビュー!Strummedとの違いは?

  • 2021年6月10日
  • 2021年7月3日
  • 雑記

Native Instrumentsから発売されているSession Guitarist: Picked Acousticのレビューをしていきます。

Native Instrumentsの生楽器系音源らしく、お手軽操作で本格的な音が鳴るアコギ音源です。

ギター音源を持ってない方や、細かく弦指定しなくてもいい感じの演奏をしてほしい方におすすめです。


NI公式ページへのリンク↓

https://www.native-instruments.com/jp/products/komplete/guitar/session-guitarist-picked-acoustic/

概要

Native Instrumentsから2019年に発売されたアコースティックギター音源です。

お値段は13,400円。

KOMPLETEでの購入だと13 Ultimate以上で付いてきます。お値段144,400円。

私はKOMPLETE11無印からのアップグレード&セールによる半額価格の26,400円で手に入れました。

単品より出来るだけKOMPLETEで買ったほうがお得です。

んぃん
セール中のKOMPLETEは本当にお安い。単品で買うはずが気づいたらKOMPLETEアップグレードしてました。


同社のアコースティックギター音源、Session Guitarist: Strummed Acousticのように、コードを押さえると選択したパターンで自動的にストロークやアルペジオを弾いてくれる他、メロディ演奏機能が追加されています。

これが超便利。Strummedでずっと思っていた「メロディ弾ければなー」が叶いました。

音は軽快で爽やか!vlogや企業PVに使えそう!

簡単にワンフレーズ作ってみました。

メロディモードと、コードモードの2トラックです。

アコギらしく非常に爽やかな感じ。

メロディはキースイッチを少し使いつつピアノでさらっと弾いただけの状態です。

コードについてもコードトーンを全音符でベタ打ちしただけです。

あわせて3分程度の作業ですが、それでコレはかなり良いのではないでしょうか。


コードモードはパターンを切り替えるとガラっと雰囲気がかわるので、切り替えたものも貼っておきます。

下のR&B風のキレのいいアルペジオ、個人的にすごい好きです。

メロディもそれっぽくしたらかなりオシャレにできそうです。

操作は簡単!見やすいUIにシンプルなキースイッチ

画面のスクリーンショットとともに解説していきます。


トップ画面はSession Guitarist特有のパターン選択とボイシングに加えて、メロディモードの奏法選択があります。

またピックか指か、ポリかモノかの設定もここにあります。


2画面目がこちら。

ひとめで何をいじれば何が変わるかわかると思います。

マイクとダブリングの設定があるので、バッキングトラックとメロディトラックの違いを簡単につけられます。


3画面目。

エフェクト類のページですね。

枠を選択するとエフェクトを選ぶことができ、かかる順番を入れ替えることもできます。

また、エフェクトを選択すると下にその設定画面が出てきます。


4画面目はPlaybackという項目。

どういうことかというと、打ち込んでdaw上で再生した際に、スイングをかけたり、人間らしい演奏にしたりといったことを設定できるページとなります。

また演奏の速さを変えたり、キースイッチで切り替えられるメロディモードとコードモードのどちらをデフォルトにするか設定できます。


キースイッチはこんな感じ。

黄色のキーがメロディモードの奏法選択、赤色がコードモードのパターンの選択ですね。

紫は、G♯とAは単体で押すと単体でスライドダウン・アップが、音を鳴らしてるときに押すとその音からスライドダウン・アップします。

A♯はギターを叩く音で、ベロシティによってコンコン叩く音からバシッと叩く音まで変わります。

緑は音の出がかりのスライドです。Bを押したまま音を鳴らすと、スライドしてその音を鳴らします。


キースイッチはありとあらゆる奏法を集めました!という感じではなく、スケッチ用としては必要十分かなという印象。

ギター音源で定番の弦指定すらありません。

ハンマリングオンやプリングオフはキースイッチではなく、繋げて弾いた時のベロシティが前の音より弱ければ自動で鳴ります。

ソロギター曲を作るのであればネイルアタックやストリングヒットなども欲しいところですが、そのあたりはどの音源も1トラックで完結させるのは難しいので、この音源も工夫が必要ですね。

一方で、弦指定をちゃんとしないと高音域に留まって開放弦の良い音を使ってくれない!みたいなことがないので、さっと演奏すればすぐ形になるのは良いところです。

んぃん
スライドの微調整ができないのが個人的に残念です。
フレーズによって1フレットだけのスライドだったり2フレットスライドしたりと選びたいところですが、Bのキースイッチは長めの距離をスライドしてしまいます。


他にも、サステインペダルを踏んだまま同音を弾くと、音が鳴る際に自動で前の音がミュートされる音が入ります。

実際にギターを弾くと、同じ弦を鳴らす際は弦に指が触れた瞬間に前の音が止まりますので、その再現というわけですね。

Strummed Acousticとの違いは?どんな人におすすめ?

コードモードについていいますと、Pickedはフレーズ性の強いアルペジオのパターンが多いです。

カントリー系だったり、R&B系だったりですね。

パターンの音をしっかり聞かずに適当に選ぶと、メロディと音がぶつかってしまうこともしばしば。

Pickedは、フレーズ性の強い特徴的なアルペジオでギターを目立たせたいというときにオススメです。

Strummedはストローク系のシンプルなものも多いので、メロディとの衝突を気にせずにバッキングとして使いたい場合はStrummedのほうが適していると思います。

メロディモードについては、Pickedにしか搭載されていないモードとなります。

シンプルで使いやすいので、これだけを目当てに購入してもいいと思います。


Strummedを持ってるけど、メロディ演奏用の他のギター音源を持っていないという方にはイチオシの音源です。

Strummedと操作性も近いですからね。

また、他のギター音源を持っているけど使いこなせないって方にもオススメです。

弦指定が不要なこの音源はスケッチとしてのメモや生演奏による入力もしやすいので、いつまでも使っていけます。


以上、Session Guitarist: Picked Acousticのレビューでした。

ひとまず、用意されてるパターンの数だけ曲を作ってみたいですね!